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昨年の夏,生まれ故郷と言うほど田舎ではないけれど,多摩に引っ越した。
八王子で幼少期を過ごし,中学の時に多摩ニュータウンの団地に引っ越し,大学卒業後独り立ちして,横浜や川崎に居を置いていたが,リタイアして再び多摩ニュータウンに戻ったのである。
さいわい,連れ合いもこの選択に同意してくれた。1970年の開発当初多摩ニュータウンに来たときは,丘陵を造成したばかりの赤茶けた土ボコリの舞う荒涼とした景色だったが,時々実家にもどるたびに,少しずつ緑が増え今では写真のような街並みになっている。今度は団地といっても,80年代にその画一さへの反省に基づいて建てられたタウンハウスという2階建ての集合住宅を中古で手に入れた。小さな庭もあり,家庭菜園というものも始めた。20年あまり住んでいた川崎のマンションとはちがい,樹木も草花も鳥や昆虫まで身近になった。父から影響を受けた,芭蕉ではないが風雅を楽しめそうな気がしている。夜空も暗く趣味の天体写真も,家にいても撮れる。とにかく暇があるので日記をブログでつけようと思ったのである。以上,多摩の日々第一日目。