多摩の日々

季節や月日のうつろい日記

映画「アバター」

2025-12-21 05:05:43
2025-12-21 05:46:25
目次

アバター~ファイアーアンドアッシュを見てきた。1作目が2009年でもう16年前。2作目はついこの前2023年で,続編がまだあると言われて2年後だから,見ない選択はないのである。まず,衛星パンドラの環境,生態系が宇宙科学で注目される地球外生命の可能性の想像力をかき立ててくれる。太陽系とは異なる恒星惑星系での昼夜,空に浮かぶ巨大な惑星,日食などが描かれているだけでわくわくする。幼い頃にこういうのを見ると想像力が豊かになるはずだ。さらに文化人類学や民俗学的(神智学)と生物学(遺伝学や生態学)を物語のベースにしていて,それらがみごとに映像化されている屈指の映画だと思う。スカイピープル(今回はピンクの肌)と呼ばれる我々人類が悪役なのも私好みだ。というか,人類というものをどう捕らえるか,という私たちはなにものでどこから来てどこへ行くのか,という問題意識そのものなのだと言っても良い。美しく豊かな森や海に生きる生命に守られ,家族の愛に満ちあふれた穏やかな生活,なぜ人類は文明の利器を殺戮へ利用する方向に進歩するのか,いかにそれがアホなことかキャメロン監督は訴えている。自分としては,スカイピープルがエイワ(神)の力で完膚なきまでにやられるシーンにカタルシスを覚えて,結局東宝のヤクザ映画と同じかとも思うが,パンフレットを読んでしばらく余韻に浸ろうと思っている。

多摩センターのイオンシネマははじめてでした。

この記事を書いた人

soran tan